<みどりの日>
萌黄(もえぎ)色の季節

  草木が萌え出る時の黄色がかった緑色、若草色・若竹色・若苗色・鶸色。緑が深みを増していくグラデーションが山々の生きる力を教えてくれる。「自然に親しむとともに、その恩恵に感謝し、豊かな心を育むことを願う日」。新緑という自然から神秘の力を感じ取り、自分自身の心を見つめるためにあると私は願う。どんなことがあっても春には若葉が芽を出す。それは決して変わることのない、毎年訪れる自然からの贈り物。それは美しい太陽の光に、心奪われ微笑む女性。

  『大自然健康づくり-太陽の光を受けて 大地の慈しみに育まれ 山野草の息吹が溢れる 大自然の営みに 人も生かされる』(ほほえみ読本より)

  萌黄色の季節になると、いつもこの詩を思い出し、今の健康を自然に感謝する。そしてその純真な感謝の想いが、澄んだ心を更に美しくすると信じたい。一粒の麦を育てる如く、小さくても愛の灯をたゆまず燃やしつづけてゆこう。悲しくても辛くても、厳しい冬の後には、草萌ゆる季節がやってくることに感謝と畏敬の念を抱き、心の健康を育ててゆこう。