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ある視点

微笑

フランス人監督アルチュール・アラリ監督による「ONODA~一万夜を超えて」2021年公開され

第74回カンヌ国際映画祭「ある視点」オープニング作品として公開されました。

黒姫でお目にかかった小野田元少尉は穏やかな人柄で、紳士的な方でした。最後の日本兵と云われた方です。

 

薬になる野菜と野草」福音社発行にてすいせんの言葉を頂きました。

小野田 寛郎先生すいせんの言葉

私が、終戦と呼ばれる敗戦を知らずに南の島の密林で命令を待っていた30年間に

狩野君は開拓農民として北の荒野で鍬をふるっていた。狩野君とはかつて民族発展の

礎になろうと陸軍中野学校で学んだ同窓の戦友である。

私はフィリピン、ルバングの小さな島で自然を盾として祖国のために戦うことで生き抜いてきたが、彼は自然を矛として村づくりのために生き通してきた。

最近、私は彼の住む奥信濃の黒姫山麓をたずね、見事に耕した大地に立った。そして、秋草の彼方にならぶ墓標を望み、飢えと過労で土に帰った人々の40年の足跡を

偲んだ。

「どんな荒茫の地でも、そこに生きようとすれば必ず生かされる道がある」

と彼は言う。本書はこの生かされる道として、野草の薬効や野菜の食効を体験のなかからまとめている。

彼をはじめ、この地に暮らす人々は、これらを栄養の一部としてバランスをとり、

また予防薬とし、医療薬として、辺境の貧しい生活に耐え得たからこそ、現在の見事な農地があり、事業がある。

私たち文明に馴れた人間は、ともすれば医術と薬品に頼りがちだが、そんな受動的な考えから脱して、積極的に有効な野菜、薬草を常食することによって健康を保ちたいものである。

人間は、人間の間にしか生きられないが、もっと大切なことは大自然に生かされているという感謝の念を持つことである。

彼はいまも雑草庵とよぶ開拓小屋に住み、数々の山草や薬草を吊るし、膨大な蔵書と共に草の香りの中で研究をつづけている。

また、ひろく子どもたちのために草の学校をつくり、自然教育をつづけている。草に生き、草に生かされてきた者の祈りの姿であろう。草の学校では、草や野菜から人生のあり方を学ぶのだという。

草の根のようにしっかり

草の花ようにやさしく

草の実のようにつよく

人間も草に似ている。草のように地に立ち、天を望み。草のようにしなやかに動く

毎年9月3日を”草の日″として、足もとの草や身近な野菜をみつめようと提唱している。

私は、著者と同じく極限に生きてきた者として本書がきびしくもほほえましい自然の歳時記として、一本の野草や、一つの野菜が語りかけてくるようなさわやかな読後感にひたった次第である

亡き父も陸軍中野学校日本兵として生き残り敗戦を迎え、生涯を野草研究家としてご英霊の志を胸にと生き抜き抜いて参りました。

二月は節分、建国記念日、天皇陛下お誕生日と我が国の伝統と歴史を考える時でもあります。

お釈迦様の涅槃の時に2月15日に父は旅立ち雪の多い時は感慨深いものです。

ほほえみいっぱいおかげさまいっぱい

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